天秤座3度のサビアンシンボルのモチーフ

天秤座3度(天秤座2度0分〜2度59分)のサビアンシンボルについて、重要なポイントに絞って説明して行きたいと思います。また、併せて天秤座の基本モチーフについても触れていきたいと思います。

天秤座はナノスケールの生体マシン

天秤座のモチーフは、生命活動を支える分子マシンです。分子マシンは生体内に存在するタンパク質で、リボソーム、ATP合成酵素、キネシンなど、ナノスケールで精密かつ効率的な動きを行う分子構造や複合体を指し示しています。

天秤座は分子マシンの中でも、回転分子モーターF1-ATPaseを持つATP合成酵素を指し示しています。

ATP合成酵素は、水力発電の仕組みに非常によく似た原理を持ち、水力発電で水がタービンを回すように、プロトンの流れがATP合成酵素内の分子モーターを回転させて、体内で最も重要なエネルギー源(ATP)を生成しています。

ATP(アデノシン三リン酸)について

ATPは、生命活動に必要なエネルギーを蓄えている物質で、ほとんどの活動にこのエネルギーが使われます。ATPはエネルギーが必要になると、ADP(アデノシン二リン酸)とリン酸に分解され、その際にエネルギーを放出します。

ATPは携帯電話の充電された電池

ATPは、私たちの体内でエネルギーを蓄える役割を果たしている物質です。この役割を、携帯電話の充電された電池に例えると分かりやすいかもしれません。

充電された電池が電気というエネルギーを携帯電話を使用する時に使われて行くように、ATPも生命活動に必要なエネルギーとして使われて行きます。

天秤座3度のサビアンシンボルについて

天秤座は、バランス感覚に優れ、他者との交流や協力を重んじる社交性に優れています。その知性は調和を生み出し、関係性の中でバランスを見つけながら紛争を解決する力を発揮します。

天秤座3度
新しい日の夜明け、すべてが変わった
The dawn of a new day, everything changed.
(ルディア版も同じです。)

サビアンシンボル3度は、生産性ある度数で、特に天秤座3度では、何かが揃うことで次へ進む波が生まれていくエネルギーがあります。

突破口を切り拓くことで、新たな道が自然と開かれていくことや、運が開けて行く流れがつくられて行くこともあります。そのようなエネルギーも持ち合わせています。

サビアンシンボルが持つエネルギーフィールドでも、表層的な音よりも、少し掘り下げた音が響いて行く時に入っていますので天秤座3度をもう少し掘り下げていきたいと思います。

イディオムが用いられている

天秤座3度は、『The dawn of a new day』(新しい日の夜明け)というイディオムが用いられています。イディオムは、日本語の『桜咲く』と同様に、2つ以上の英単語を合わせて、本来の異なる意味を表す慣用句です。

『The dawn of a new day』という表現は、1つの物事にピリオドが打たれたタイミング、何かが一新されるタイミングでの新たなスタート、困難を超えた後の個人の成長や発展を表す時、変革的な社会の変化の時に用いられています。

The dawn of a new dayは、戦争が終結を迎え和平交渉が合意した時や、困難を乗り越え新た始まる時、夜明けは暗闇の終わりを告げ、希望の光が差し込んで来る方へと向かう始まりの慣用句として用いられていた歴史があるそうです。

天秤座3度のイディオムは暗示

あえてイディオムを用いた理由には、天秤座3度には、イディオムとは異なるものの、そのような「特定の意味の創出」の意図があることを暗に示しています。

このようなことはスピリチュアルではよく見られます。

具体的には、天秤座3度の場合は、3つの要素が揃うことで、1つの言葉が導き出されて行く意図が隠されています。

トリニティ&トライン

天秤座3度は、3つの要素が揃うことで、1つの言葉が導き出されて行く意図が隠されていますので、天秤座3度で響いている生産に関わるトリニティ&トライン3点挙げて行きたいと思います。

その前に、少しトリニティとトラインについて、少し触れて行きたいと思います。

トリニティは、トライン(trine)の名詞形で、3つの要素が一体となっているもの、三つの組を表します。トライン (trine)とトリニティ (trinity)は、どちらも三つの組を表していますが、用途や文脈において微妙に使い方が異っています。

例えば、トリニティ(三位一体)は、キリスト教では、父・子・聖霊の三者が一体という教義を指し示します。

トラインは、「3重」「3倍」の意味で、占星術でのトラインは、2つの天体が120度の位置関係を指します。この配置は調和のとれたソフトアスペクトの1つで、良いエネルギーがスムーズに流れて行く関係とされています。

トラインで「1」が導き出される

天秤座3度で響いている生産に関わるトリニティ&トラインを3点のうちの1つは、トラインで「1」が導き出されることです。

西洋占星術でのトラインとは、ホロスコープ上で120度の角度で配置された天体同士の関係を指します。

ATP合成酵素のF₁-ATPaseというの回転分子モーターは、1周(360度回転)する時に、120度ごとにATPを1つ作ります。

周回するようなエネルギー的な軌道がある場合、120度の場所は、調和を保ちやすく、変化を起こすポイント(触媒部位)になって行きます。

しかし、エネルギー循環があまり良くないような潜在的に抱えている負の要素の影響を受けて、何かが生み出されて行く結果に結びつかないこともあります。

天秤座3度の意味「生産性」

天秤座3度のサビアンシンボルは、3つの要素が、回転分子モーターF1-ATPaseを通すことで、1つが導き出され、その1は新たなスタートラインにつくような何かを生み出して行く意味を表しています。

天秤座3度は、何かが生み出されて行くことは、問題が解決する、突破口がつくられる、一つの区切りがつくような、1つのピリオドが打たれて、新たなスタートラインにつく新しい光が差し込んで行く方へと進んで行くエネルギーを持っています。

その他の生産に関わるトリニティ&トラインで意図されている残り2点は、プロトンが3つ揃うことATP1分子を生成することと、ATPのエネルギーが放出される時に結果的にADP1分子が生成されることもバランスや調和を取るために意図されています

木星の運のエネルギーを運ぶ力を持つ天秤座3度

木星が持つ幸運をもたらすエネルギーは、運が運ばれてくるエネルギーとして天秤座3度が持つエネルギーです。

L4やL5のラグランジュ点は、2つの大きな天体の重力と遠心力が釣り合い、人工衛星など第三の物体が、その位置に留まり続けることができる安定した地点の中心点です。

天体の中心部にあるような引き寄せる重力的な力を持つラグランジュ点(L4およびL5)付近に存在する小惑星群は、小惑星が安定して留まることができる領域です。

天秤座3度には、太陽と木星の120度の関係からもたらされる幸運や、何かの目的が達成する方向性、調和から発展することに向けて、運が運ばれてくるエネルギーがあります。

その運の中でも、貴金属の金に関係することがあり、大きな節目が天秤座3度が強調されて行く時には、天秤座3度のエネルギーの三層目のエネルギーが、表側に引き出されてやすくなります。その中の1つに触れて行きたいと思います。

天秤座3度と金の関係

天秤座3度のエネルギーの3層目あたりには、あまり引き出される機会が少ない「3に関わる金」があります。

トロヤ群(Trojan asteroid)は、ラグランジュ点L5を中心とする小惑星グループ名ですが、ギリシャ神話のトロイア戦争、あるいはトロヤ戦争から名付けられています。

三女神の争いが直接的なきっかけとなったトロイア戦争は、神々と人間の運命が交錯する壮大なストーリーで、スピリチュアルの叡智では「3」に関連付けられています。

天秤座3度には、トロイア戦争のトロイは、『トロイオンス(Troy ounce)』という金の重量の単位の音もあります。

トロイオンス(troy ounce)は、特に貴金属の取引では、国際的に一般的な単位です。金や銀などの貴金属の重量を測る際に標準的に使用されており、1トロイオンスは約31.1035グラムに相当します。スピリチュアルでは誤差は重要視していないので、30というボリュームで天秤座3度の持つ音になっています。

天秤座3度の音が強く、三つ巴のような争いのような音がる時には、「金の取引」「金の価格上昇」が浮上することがあります。

金の国際価格は通常「米ドル/トロイオンス」で表示されます。また日本国内では金貨の質量の計量にのみ限定して使用できる単位です。

大アルカナ「3 The Empress(女帝)」

「3 The Empress(女帝)」は、天秤座3度の3層位のエネルギーに関連付けることができるカードです。

このカードは、豊かさ、愛情深い母親、育成、そして創造性を強調しており、現実世界での繁栄や家庭の幸福、また妊娠を示唆することもあります。

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