【牡牛座14度サビアンシンボルの叡智1】サビアンシンボルで表されていることは?

2025年11月5日、22時19分ごろに牡牛座14度のサビアンシンボルを示している満月を迎えますので、牡牛座14度のサビアンシンボルのエネルギーフィールドについて、触れていきたいと思いますが、しばらく解説文が続きます。

牡牛座14度サビアンシンボル

Jones:模索している貝と遊んでいる子供たち
Shellfish groping and children playing

Rudhyar:浜辺で、子供たちが遊ぶあいだ、貝は水際で模索している
ON THE BEACH, CHILDREN PLAY WHILE SHELLFISH GROPE AT THE EDGE OF THE WATER.

ドデカテモリー(隠れた本質):天秤座

牡牛座には、「光の法則」が内包されており、象徴的な形で表現されています。その法則は、物理現象から生命に関わることまで、幅広い分野に及びます。

牡牛座14度のサビアンシンボルでの主題材は、量子力学で扱われる現象「量子デコヒーレンス」です

量子デコヒーレンスとは

量子デコヒーレンスは、光が持つ量子的な側面が、観測という行為によって、見かけ上、形ある現実へと変化していく現象です。

もう少し詳しくは、量子デコヒーレンスとは、電子、光子、原子などが持つコヒーレントな重ね合わせ状態が、「環境」と相互作用することで、その量子状態の重ね合わせが「見かけ上」消えて、古典的な状態へと移行する現象です。あくまでも見かけ上です。

【追記】パラレルワールド

内容が少し本題からはそれますが、補足として触れておきたいと思います。

量子デコヒーレンスによって、重ね合わせ状態は見かけ上失われるように見えます。しかし、哲学的にも理論物理的にも整合的に成立するのが、「パラレルワールド(並行現実)」です。

スピリチュアルの分野でも、パラレルワールドについて触れていくことがあります。パラレルワールドは、現在の自分が体験している現実とは別に、異なる可能性に基づく現実が同時に存在しているとする世界観です。

このパラレルワールドという世界観は、量子力学におけるコヒーレントな重ね合わせ状態を象徴的に表しているものと捉えることができます。

量子状態とは、量子力学の枠組みにおいて、粒子や系が持つ可能性の重ね合わせを表す状態のことです。

古典力学とは、日常的なスケールで起こる物理現象を扱う理論で、その理論上における「古典的な振る舞い」は、複数の可能性が同時に存在することはなく、常に一つの確定した状態として現れます。

ご参考として、ウィキペディア フリー百科事典:量子デコヒーレンス

ジョーンズ版「模索している貝と遊んでいる子供たち」について

牡牛座14度サビアンシンボルについて、具体的に触れて行きたいと思います。

模索している貝

「貝」は、ひとつの意味だけを表しているわけではありませんが、今の説明の中では、現実化できる状態の多様な可能性、あるいは魂のブループリントを表していて、それは量子力学でのコヒーレントな重ね合わせ状態を象徴しています。

コヒーレントな重ね合わせの状態とは?

インターネットから引用しました。

量子状態が複数の可能性を同時に保ちつつ、それらが秩序ある位相関係を持ち、互いに干渉し合うことで、観測結果に波のようなパターン(干渉縞)を生み出すことができる状態を指します。

まとめますと、貝=現実化できる状態の多様な可能性=コヒーレントな重ね合わせ状態です。

「模索している」とは、ざっくりとした内容ですけれど、現実化できる多様な可能性(魂のブループリント)が、秩序を保つ法則や構造という「環境」と接触していく中で、擦り合わせしていく中で、現実世界に現れるものが絞り込まれていく過程を表しています。

遊んでいる子供たち

「遊んでいる子供たち」は、コヒーレントな重ね合わせの状態が、古典的な振る舞いへと変化する際に作用する外的な揺らぎ(環境)のエネルギーを象徴しています。

ちなみに、コヒーレンスは、日本語では整合性や一貫性、哲学的には、秩序という統合されている状態、調和されている状態を表していきます。

ルディア版「浜辺で子供たちが遊ぶ間、貝は水際で模索している」

浜辺は、揺らぎのエネルギーの影響を受けて、古典的な振る舞いの状態(一つの確定した状態)として現れる場所です。

ルディア版では、ざっくりとですが、「貝」=現実化できる多様な可能性は、「水際」=量子状態から古典状態へ変化する境界で、「模索している」=現実化するための秩序が保たれるような時のタイミングを待つような状況を表しています。

[付属内容]量子デコヒーレンスの意図は色々な所に込められている

「ヴィーナスの誕生」の絵画は、見えない導きの強い影響を受けて描かれた作品のひとつであり、量子力学における量子デコヒーレンスの現象を象徴的に表しています。

牡牛座14度ルディア版のサビアンシンボルの構図に少し似ていますが、ヴィーナスの絵画は、いよいよ現実化するという「瞬間」が描かれていています。

コヒーレンスの重ね合わせ状態にあったものが、環境(左側の風神の息)との接触によって崩れ、ひとつの古典的状態「現実化=誕生」が確定する瞬間が描かれています。

ヴィーナスは、無数の可能性の中から結晶化した存在であり、高次元の領域で生まれた「美・愛・調和の根源的な型(原型)」としての意図が込められています。

右側に描かれた人物は、宇宙の秩序を司る神々(季節・秩序・時間の流れをつかさどる神々)の娘ホーラ(因子)です。

娘ホーラは、ヴィーナスを宇宙の秩序の中に迎え入れ、現実世界に調和的に顕れるよう導く媒介者として描かれています。

左側に描かれている風神ゼピュロスについて

光の最小単位は光子(フォトン)と呼ばれます。量子力学によれば、光子や電子などの量子は、状況によって波のようにも振る舞い、粒子のようにも振る舞うことがわかっています。この性質を「波と粒子の二重性」と呼びます。

風神ゼピュロスは西風の神は、ギリシャ神話では、西風は春の穏やかさを持つ風とされ、生命の息吹を運ぶものと考えられていますが、西風の神には「波と粒子の二重性」の性質が込められています。

量子力学では、光や電子などの量子は本質的に「波」か「粒子」かで決まっているわけではありません。観測や実験の条件により、波として振る舞う場合もあり、粒子として振る舞う場合もあります。

まとめますと、量子は状況によって、波にも粒子にもなるのです。

波としての性質

波動は広がりと揺らぎを伴い、環境や条件によって変化しますけれど、西風の神ゼピュロスの波動的側面は、荒々しさや揺さぶりを伴いながら、創造や浄化の力として作用します。

粒としての性質

西風の神ゼピュロスは、絵画では、ゼピュロスと妻フローラが一体化するように描かれています。

ちなみに、フローラは、風によって目覚め、花と春の女神クロリスから変容を遂げた存在として、再生・変容・豊穣を象徴します。

粒子的側面でのゼピュロスは、フローラの生命的エネルギーと一体化して、「祝福」を運びます。

ヴィーナスの誕生自体が、宇宙の秩序を保つことに繋がる祝福としての形です。

長くなりましたので、【牡牛座14度サビアンシンボルの叡智2】牡牛座14度が持つ「14」に込められている叡智に続きを書いていきたいと思います。

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