【ワーク付属説明】脳内ネットワークから「気づき」を与える作用

期間限定記事です。
脳の主要なネットワークには、細かく分けると7つのネットワークが存在すると考えられています。その中でも、認知・注意・情動の状態を切り替える中心的な役割を持つのが、次の3つのネットワークです。

  1. デフォルトモードネットワーク(DMN):内省やぼんやりした思考を司る
  2. セントラルエグゼクティブネットワーク(CEN):目の前の行動や課題に集中する
  3. サリエンスネットワーク(SN):重要な刺激を検知し、DMNとCENの切り替えをサポートする

今回は、3つの脳内ネットワークの中でも、ワークの付属説明として、サリエンスネットワーク(SN)に触れて行きたいと思います。

「サリエンスネットワーク(SN)」について

サリエンスネットワーク(SN)は、脳の中で重要な刺激を見つけるアンテナのような働きをして、注意や行動のスイッチを入れる役割を持つネットワークです。

たとえば、周りの音や人の表情、危険信号など「今すぐ気をつけると良いこと」を察知します。また、DMNネットワーク状態から、目の前の行動に集中するモードのセントラルエグゼクティブネットワーク(CEN)に切り替えてくれます。

SNの一部である島皮質は、自分の体の感覚(心拍や胃の感覚など)を読み取って、「なんとなくやる気が出る」「直感的にこれはやめたほうがいい」という判断をサポートします。

重要な刺激を検知することについて、具体的に書いていきますと、たとえば、毛糸の写真がなぜか、フォーカスされるように「目を引く」「気になる」と感じていきます。それは脳がその刺激を顕著と判断した結果です。

元々は別のことを考えていたかもしれませんが、目に入った毛糸に意識が移るのは、SNが「今はこちらに注意を向けるべき」とDMN(内省モード)からCEN(行動・集中モード)への切り替えを促した可能性があります。

このような経験をされていることがあるかもしれません。それは、ワークでは「ガイダンス機能強化」の作用に含まれていきます。

このような注意を向けて行く「何か」が、ひとつのメッセージになっているかもしれません。

島皮質を介して身体感覚や心地よさ、好き・嫌いなどの感覚が反映されるので、「この毛糸のカラー癒されるカラーでいいな」など、直感的に惹かれる感覚もSNが関わっています。

まとめますと、毛糸に目が止まり、視線を奪われるような意識がもたらされる体験は、ガイダンス機能強化の作用のひとつです。

毛糸が趣味になり、あなたの能力的なことも、より引き出されて行くのかもしれませんし、SNSへ毛糸作品をUPから、出会いが生まれて行くのかもしれませんし、ライフスタイルがより充実していくかもしれませんが、そのように繋がっていくことも体験されている方も多いかもしれません。

SNは、情動や身体感覚、自律神経系とも深く関わっております。

SNが働きすぎたり、切り替えがうまくいかない状態に向いていきますと、不安やネガティブな考えに囚われやすくなりますので、このような機能を少しでも健全な形で機能することも重要になって行きますが、そのような改善へと向かう、クリアリング作用があるエッセンスは、このようなところにも作用を向けて行きます。

まとめ:SN(サリエンスネットワーク)は

主に前帯状皮質と島皮質から構成され、顕著な刺激を検知することで、DMN(デフォルトモードネットワーク)の活動を抑制し、CEN(セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク)を活性化させるスイッチング機構を担っています。

神経科学の知見によりますと、SNは内部感覚の処理を通じて「何かを感じ取る」役割を果たし、特に島皮質は身体信号を統合することで、「予感」や「動機づけの起点(やる気スイッチ)」となる主観的体験を生み出す神経的基盤として機能しています。

SNの働きや、ADHDやうつ病との関係については、fMRIや機能的接続性解析などの研究によって、近年ある程度明らかになってきました。

今後は、より深い理解に向けて研究がさらに進んでいく段階に入っているそうです。

 

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