【牡牛座14度サビアンシンボルの叡智2】牡牛座14度が持つ「14」に込められている叡智

追記あり【牡牛座14度サビアンシンボルの叡智1】サビアンシンボルで表されていることは? の続きの内容です。

牡牛座14度サビアンシンボル

Jones:模索している貝と遊んでいる子供たち
Shellfish groping and children playing

Rudhyar:浜辺で、子供たちが遊ぶあいだ、貝は水際で模索している
ON THE BEACH, CHILDREN PLAY WHILE SHELLFISH GROPE AT THE EDGE OF THE WATER.

ドデカテモリー(隠れた本質):天秤座

牡牛座14度の「14」に込められている事柄はとても深いので、概要的な内容で、その一部分に触れていきたいと思います。

牡牛座14度「結晶化されたものを日常に浸透させていく」

固定宮の牡牛座の第3グループ(11〜15度)では、牡牛座のテーマの「安定」「所有」「価値」を土台に、形となったものを日常という現実の場へと浸透させていく段階です。

牡牛座14度の「14」に込められていること

牡牛座14度は、「粒子と波動の二重性」のように、二つの側面を映し出していく意図が込められているように、「14」には、動的側面(変化)と静的側面(洞察)の二つの側面があります。

粒子と波動の二重性
光や電子などの微小な存在が、粒子のような性質(位置や衝突)と波のような性質(干渉や回折)の両方を持つことを指します。

動的側面での「14」

「14」の動的側面は、波動や変化の量子的性質として、5(変化・自由)を意図しています。

1(始まり・意志)+4(構築・安定・秩序)=5(変化・自由)

牡牛座の「14」がもたらす変化は、現実の枠組みの中で無理なく浸透していく、安定を基盤とした調和的な変化です

牡牛座は、確かな手応えと安定した土台の上で、豊かさと安心を育てていく星座ですので、この度数では「4」の秩序と安定が中心軸となり、「5」の変化は、その秩序を壊すものではなく、成熟した形で調和をもたらす力として働きます。

静的側面での「14」

静的側面の「14」は、洞察によって確定された安定・古典的な性質を意図しており、古代ギリシャでの知識や洞察力の象徴としての「7」が導き出されていきます。

14=7(知識・洞察)+7(知識・洞察力)=見極める力

「14=7+7」は、知識と洞察力が重なり合うことで、見極める力を生み出すことを示しています。

見極める力は
物事の本質・真偽・価値・方向性を、表面的な印象や感情に流されずに、深く観察し、洞察し、判断し、選び取る力です。

時の叡智としてのポイントのひとつ

「14=7+7」の続きです。

古代ギリシャ(紀元前6世紀頃)に活躍した7人の賢者は、哲学・政治・倫理に関する格言や教えを残し、格言を通して人間の生き方や倫理を示しました。

特に重視された徳は知恵・節制・正義・思慮で、それぞれの教えは、政治や社会運営、個人の倫理に密接に関わっていました。

こうした思想は、後世の「四元徳(知恵・勇気・節制・正義)」の源流となっており、さらに四元徳は、それぞれがタロットカードに関連付けられていきますが、その中でも、タロットカード「14 節制」が中心になっていきます。

関連付するタロットカード

関連するタロットカードは「14 節制」です。

タロットカード「14 節制」の正位置の意味

相反する要素を中庸的に融合させることで、内面的にも外面的にも調和を生み出すカードです。焦らず、自然な流れを大切にすることを示し、人生のバランスを取ることで安定と平和が得られる状態を象徴しています。

「節制」自体の意味は、自らの内側にある衝動や欲望を、意志によって調整し、調和を保つ行為です。

2025年11月の満月時の時のガイダンスには、

それぞれが持つ能力や資源を正しく見極めて、無理のない範囲で社会的・職業的な判断を行うこと。焦らず、安定を土台にして、自然なタイミングで行動することが重要という基本ガイダンスがありますが、この内容は個人だけではなく、政治や国家の意思決定にも適用されます。

基本的な内容ですが、外交戦略は「見極める力」がポイントで、政治的には、「長期的に安定な基盤を、よりつくることに意識した政策」というガイダンスが引き出されていきます。

その他

貝は、漢字では「買」「財」「貯」「貨」などの漢字に含まれておりますが、古代から貝の漢字の由来にもなった下の画像のタカラ貝は、 「価値・財・投資」 の象徴とされています。節制のカードの水際にある「茶色の石にもみえるようなもの」は、この貝も意図されております。

追記

節制のカードは、異なるものの調和・統合と循環を象徴するカードで、 「茶色の石にもみえるもの」は、タカラ貝を思わせる形状から、 女性と男性を一つの器に統合したイメージとして描かれています。

この統合された貝は、錬金術の 硫黄(男性性)+水銀(女性性)+塩(硫黄と水銀を調和するための媒介)の三原則が融合した形を象徴し、その完成品の 「賢者の石」と同じ意味を持っています。

賢者の石とは、 卑金属を金に変え、不老不死をもたらすとされる霊的触媒であり、 物質の精錬や価値の創造を促すと同時に、 霊的存在としての完全性へ向かう変容の媒介を象徴します。

現実化と流通

水際(潜在と顕在の境界)に置かれた統合された貝は、 「命の源泉(水)」を「現実の価値(地)」へ、転換する変容の器として機能を意味していきますが、 節制のカードのエネルギーフィールドの深層域に存在する核心は「魂と物質の永遠の循環」です。

真の現実化とは、一瞬だけ着地するのではなく、価値が息づき、長く流通していく状態も意図しています。

結論として、 節制の真髄は、 牡牛座14度が示す「現実の土台に、価値を静かに根付かせる・浸透していく」という度数の意味と照応します。

「投資」は新しい安定した土台への鍵のひとつ

牡牛座14度が象徴する「投資」は、株取引などの金融的な投資や、自分自身の能力への投資にも触れていきます。

【牡牛座14度サビアンシンボルの叡智3】牡牛座14度が持つ「14」に込められている叡智2 に続きます。

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