少し先の出来事を事前にシミュレーションする能力が備わっている
私たちには、不思議かもしれませんが、少し先の出来事や道筋(選択や行動)を、事前に模擬的にシュミレーションする能力が備わっています。この能力は、空想とは異なるもので、過去の経験を材料にして未来を予測する働きです。
追記─このようなシュミレーションは、不思議かもしれませんが、可能な未来の候補を複数生成し、その中の一つ(または一部)が後で実際の行動として選ばれることはありますが、必ずシュミレーションしたものが、そのまま起こるということではありません。未来の有力な候補という位置づけだと思ってください。(追記はここまでです。)
たとえば、「昨日、傘を忘れて雨に濡れた」という出来事は、あなたの記憶の中に残ります。
その記憶には、「寒かった」「自分は不運だと思った」「雨に打たれてスッキリした」というような感情体験が結びつき、ひとつの経験パターンとして記憶されます。
もう少し詳しくは、その経験パターンには、家を出る時の流れや、その後の電車に乗る過程、空の色など、ざっくりとですが「その空気感」、そして傘を持っていないと気づいた瞬間の「小さな焦り」「軽い自己批判」「失敗した」という思いなど、一連の構造や感情の流れも含めて記憶されていきます。
私たちは基本的に無意識のうちに、この経験パターンを参照しますけれど、事前シミュレーションが、未来の出来事そのものを確定しているのでしょうか。
(説明が長くなり、また本題からずれやすいので割愛します。)
事前シミュレーションは、結果として行動の選択に影響を与えます。
そして行動が変われば、未来に起こり得る出来事の確率分布も変化し、私たちの予測と選択によって、ある程度その方向性が変わっていきます。
私たちは、出来事そのものよりも、それを「どう解釈したか」を強く記憶します。
その解釈は、自己イメージや期待、判断の傾きとして心の深い層に蓄えられ、次の未来予測に影響を与えていきますので、あなたがその出来事を「どう解釈したか」が、これからの未来を形づくるポイントのひとつにもなっていきます。
解釈のクセを見直す
意識を変えることは基本原則ともいえる「解釈のクセを見直す」ということが大切になっていきます。