タロットカード 「XVIII THE MOON」の意図２

タロットカード 「XVIII THE MOON」の意図１と、【無限大の叡智】豊穣の意図が流れ出る今のとき（の一部）の続きです。引き続き、寓意画の題材を取り上げて行きたいと思います。

寓意画の意図に込められている叡智は、深い叡智が多いので、その中の一部分のみを概要になりますが、取り上げて行きたいと思います。

境界に立ち、物事を繋いで行く女神の意図

月のカードの多くは、古代ギリシャの女神ヘカテーがモチーフとなっていますが、ウエイト版18番「月」のカードにも、三相と女神のシンボルなどを取り入れて、女神の意図があることを表しています。

女神ヘカテーの「ヘカ」は、古代のエジプトの言葉では、医学に通じる魔術の意味がある言葉で、医学と魔術の古い女神に繋がりがあるとされており、保護的な効果が高いヒーリングを含むほとんどのエレメントとヒーリングを携えていいる女神です。

女神ヘカテーはギリシャ神話ではゼウスによって海洋、地上、天界で自由に活動できる権能を与えられている三相の女神ですが、太陽神、光明神と対になっている神のひとりです。

女神に関連付けられていることは、三相、月、境界、移行、交差点、十字路、三又路、夜、光、魔法、魔術、豊穣、出産など、シンボルは、松明、犬、牝馬、蛇、鍵、ナイフなどです。

ゲートのような構造物

関門というゲートの機能が低下した状態

ゲートのような構造物は、色々な事柄に例えられると思いますが、そのひとつは、活性化ミクログリアの意図に連動する意味があり、体内にある関門を表しています。

関門は、体内の異なった2つの区画の間で、一部の物質だけを選択して通す仕組みがある構造ですが、関門の機能低下の状態、侵入して欲しくない要素が侵入出来るようになってしまったゲート（関門）を表しています。

具体的には、活性化ミトコンドリアの炎症性サイトカインの放出による血液脳脊髄液関門の機能低下です。

余談ですが、上図は現代の鍵のような形に見えますが、双子座の拳闘の技に優れた弟ポルックスが持つ棍棒は、この形（中枢神経系）をイメージしたものです。

２つの門柱に四角い小さな穴があります。その穴は窓あき型の血液脳脊髄液関門を表しています。

尚、ミクログリアが活性化は、一般的には血液脳関門の機能低下が基本に挙げられて行きます。尚、無限大の叡智では、血液脳関門の機能低下は、実質的に窓あき型の血液脳脊髄液関門の機能低下を表すと伝えており、血液脳脊髄液関門のゲートを意図しています。

下図は、原因や場所などは異なりますが、寓意画にある機能低下に至るまでのイメージです。

クリティカルファクター

ゲートは、コーザル・チャクラ（因果のチャクラの意）にある顕在意識と潜在意識の間にある膜も表しています。その膜はクリティカルファクターという名前も付けられています。

顕在意識と潜在意識の間にある浸透性ある膜は、ある特定の現象や状態が生じるもとになった因子（ファクター）に触れていく膜と言う意味もあります。

ただカードでは、潜在意識というよりも「無意識」を中心に考えられています。

無意識

無意識と呼ばれる断層は、浅い順に並べますと、潜在意識、無意識、集合的無意識の３つの断層に分けて考えることが出来ます。

ここでの無意識は、トラウマ体験などの記憶を抑圧して押し込めた防衛機制にも繋がる因子があるのが無意識です。
上画像は、フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』無意識 より引用です。

ここから、フロイトの心理学理論の内容に触れていきます。人間の心の構造は、意識・前意識・無意識という三層モデルで説明されています。

無意識の領域に押し込んだ抑圧を少しでも解放するには、一旦前意識に移行してから解放作業に取り掛かります。前意識は、意識をしようとすれば、一時的でも意識化出来る意識を置いている中間的な心の領域という位置づけです。

このカードの意図にある女神ヘカテーは、前意識に作用を向けて行く力を持っています。

神殿の２つの柱がある玄関

ゲートのような構造物は、その他にはヘカテーを称えた記念のヘカテー神殿の玄関廊の２本の柱もイメージされています。

ヘカテー神殿は、紀元前2世紀後半に、古代ギリシャ建築のイン アンティスの2本のイオニア式柱を持つ神殿です。

女神ヘカテーの魔術

神殿は、主要な街とパレードの道で繋がれてた聖域の象徴的な建物になっており、パレードの道は、その国や街の人々の結束を象徴するパレードを行う道、神聖な道という意味です。

カードはそのようなイメージも持てるような意図がありますが、その意図は、このカードを通して、女神の魔術と呼ばれているひとつのポジティブな方向に向かうエレメントが、今のあなたに合っていることを伝えることがあります。